さいおうしば
一見悪いことと思われることでも、後になって良い結果をもたらすことがある。災いが転じて福となることもあるという教え。
中国の塞(辺境)に住む老人(塞翁)が飼っていた馬が逃げ出してしまった。近所の人々が慰めに来たが、老人は「これが禍いとなるか、それとも福となるかは分からない」と言った。数か月後、その馬は良馬を連れて戻ってきた。今度は村人たちが祝福に来たが、老人は同じように答えた。その後、息子がその良馬に乗って落馬し、足を折ってしまった。村人たちが慰めに来たが、老人は同じ返答をした。一年後、国境で戦争が起こり、若者は兵士として徴用されたが、息子は足の怪我のために徴用を免れ、命が助かった。このように、良いことも悪いことも、結果は時とともに変わりうるという教訓を説く故事。
新規事業の立ち上げは失敗したかに見えたが、そこで得た経験と人脈が次のビジネスで大きな成功をもたらした。まさに塞翁失馬というべき展開だった。
戦国時代(紀元前403年~紀元前221年)
淮南子
道徳・倫理
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