月下氷人

読み

げっかひょうじん

意味

高潔で清らかな人格や人柄のたとえ

由来

この故事は、南北朝時代の宋の大臣・孔融の人物評に由来する。孔融は、同僚の張衡という人物を評して「月下の氷の如し」と表現した。月光に照らされた氷のように、内も外も澄み切って清らかで、少しの曇りもない人格の持ち主であることを称えたのである。張衡は実際、清廉潔白な人物として知られ、官僚としての職務を全うし、私利私欲に走ることなく、常に公平な判断を下したとされる。この逸話は、理想的な官僚の姿として後世に伝えられ、清廉潔白な人物を表現する際の代表的な言葉となった。また、月と氷という自然物を用いて人格の清らかさを表現する手法は、中国文学の特徴的な比喩表現としても注目される。

使用例

新任の判事は月下氷人と呼ばれるほどの清廉な人物で、贈収賄の誘惑に対して毅然とした態度を貫いた。

時代

南北朝時代(420年〜589年)

出典

南史

カテゴリー

道徳・倫理

難易度

上級

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